マットレスの下に何を敷く?除湿シートとすのこの効果と使い方

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週明けの朝、床に敷いたマットレスを何気なく持ち上げた拓也さんは、手が止まりました。裏面がひんやり湿っていて、フローリングにはうっすら水気の跡。「このままだと、まずいな」。出社前のわずかな時間に、嫌な予感だけが残りました。

とはいえ、ベッドを買う予定はありません。床に敷くスタイルのまま、何とかしたい。そこで候補に挙がるのが除湿シートとすのこです。

ただ、どっちを買えばいいのか。両方いるのか。敷く順番は。調べるほど、迷いが増えていきます。

先に大事なところだけ書きます。床置きなら「除湿シート+すのこ」の二段構えが手堅い答えです。役割がまったく違うので、片方だけでは取りこぼしが出ます。

この記事では、それぞれの仕組みと選び方、敷く順番、費用と買う優先順位まで、今夜から動ける形で整理します。

目次

マットレスの下に敷くものは何がいい?

床置きなら、下から「床→すのこ→除湿シート→マットレス」と重ねる二段構えが手堅い組み合わせです。予算を絞るなら、まず除湿シートから始める方法もあります。

理由は、2つの道具の役割が別物だからです。すのこは床との間に空気の通り道を作って湿気を「逃がす」係。除湿シートは、マットレスの底面にたまる湿気を「吸う」係。重ねて使うと、お互いの弱点を補い合えます。

候補になるものを、役割ごとに並べてみます。

敷くもの役割得意なこと気をつけること
除湿シート湿気を吸う底面の湿気を直接キャッチ干さないと吸わなくなる
すのこ湿気を逃がす床との間に空気の通り道を作るすのこ自体もカビることがある
アルミシート・ラグ断熱・床の保護床の冷えをやわらげ結露を減らす吸湿力はほぼ期待できない
敷きパッド(上側)寝汗を受ける上からの湿気と汚れの対策底面の湿気には届かない

下側の主役は除湿シートとすのこ。アルミシートや敷きパッドは、あくまで脇役です。

なぜ床置きだと湿気るのか?

体温で温まったマットレスと、冷たい床。この温度差で底面に結露が生まれるからです。

人は一晩にコップ1杯ほどの汗をかくといわれます。その水分はマットレスを通って下へ抜けようとしますが、床にぴったり接した底面には逃げ場がありません。

行き場を失った湿気が、冷えた床面で水滴に変わります。

拓也さんの裏面がひんやりしていたのは、まさにこの状態でした。カビが生える仕組みと、生えてしまったときの対処は、直置きマットレスにカビが生える原因と今日からできる対策で詳しく書いています。

除湿シートとは?仕組みと選び方

除湿シートとは、マットレスの下に敷いて湿気を吸い取る薄手のシートのことです。シリカゲルなどの吸湿材が、寝ている間に下りてくる水分を受け止めます。

敷く場所はマットレスの真下、底面に触れる位置が基本です。湿気は上から下へ移動するので、いちばん湿る底面側で待ち構えるのが効率的だからです。

薄いので、寝心地はほとんど変わりません。畳んで押し入れにしまえるのも、床置き派には扱いやすいところです。

選び方のチェックは3点

売り場やネットで迷ったら、次の3点だけ見れば十分です。

  • 吸湿量
    シングルで数百ml以上の表記が目安。数字が大きいほど余裕がある
  • 再生サイン
    湿気を吸うと色が変わるセンサー付きだと、干しどきが一目で分かる
  • 洗えるか・干し方
    天日干しで繰り返し使えるタイプが長い目で見て経済的

サイズはマットレスの幅に合わせます。半分しか覆えていないと、覆えなかった側の底面がそのまま湿ります。

敷きっぱなしは逆効果になる(正直な注意点)

ここは正直に書きます。除湿シートは、干さずに敷きっぱなしにすると逆効果になり得ます。

吸える水分量には上限があるからです。満タンになったシートは湿気を吸わなくなり、それどころか湿気をため込んだ板として底面に貼り付き続けます。

カビの温床が1枚増えるだけ、という残念な結果もあり得るわけです。

目安は1〜2週間に1回の天日干し。再生サインの色が変わったら干す、と決めておくと迷いません。「買って敷いて終わり」の道具ではないことは、買う前に知っておいてください。

すのこはどう選ぶ?タイプと素材で決まる

すのこ選びは「タイプ(形状)」と「素材」の2つで決まります。床置き用なら、ベッドフレームではなく、床に直接敷くすのこマットが対象です。

タイプは3つ。床置きなら折りたたみが便利

  • ロールタイプ
    くるくる巻けて軽い。収納重視の人向け。高さは低め
  • 折りたたみタイプ
    山型に立てて、その場でマットレスの部屋干し台になる。床置き派の定番
  • 板状タイプ
    頑丈で安定感がある。敷きっぱなし前提の人向け

毎週マットレスを立てかけるのが面倒な人ほど、折りたたみの「山型干し」は助かります。敷いたまま風を通せるので、手入れの腰の重さが一段軽くなります。

素材は桐・ひのき・樹脂の3択

  • :軽くて湿気に強い定番。女性でも扱いやすい
  • ひのき:強度と香りが持ち味。価格はやや上がる
  • 樹脂:水拭きできて手入れが楽。木の風合いはない

体格のいい人は、きしみやたわみのレビューも見ておくと失敗が減ります。それと、すのこにも弱点があります。木材自体が湿気を吸うので、すのこにもカビは生えます。

すのこを使っていても湿気るケースは、すのこベッドなのにカビる原因と対策で扱いました。

敷く順番はどうする?今夜からの手順4ステップ

順番は下から「床→すのこ→除湿シート→マットレス」です。逃がす層の上に吸う層を置く、と覚えれば迷いません。

今夜やるなら、手順はこうなります。

  1. マットレスをどかし、床の水気を拭いて乾かす(湿ったまま重ねない)
  2. すのこを敷く。床の傷が気になるなら、下にラグやアルミシートを1枚
  3. すのこの上に除湿シートを広げる。吸湿面の上下指定がある製品は向きを確認
  4. マットレスを載せ、シーツを整えて完了。週1回の立てかけは今までどおり続ける

除湿シートを敷いたからといって、立てかけ干しをやめていい訳ではありません。

道具は習慣の代わりではなく、習慣の負担を軽くするものです。

よくある間違い3つ

  • 除湿シートをマットレスの上に敷く
    寝心地を損なううえ、底面の湿気に届かない。上側の汗対策は敷きパッドの仕事
  • 干し忘れて1か月放置
    吸湿が止まり、湿気の溜まり場に変わる
  • サイズ不足
    マットレスの幅より小さいシート・すのこは、覆えない部分がそのまま弱点になる

部屋の湿度も一緒に見ておく

敷く物をそろえたら、最後に部屋側にも一手間かけておきます。湿度が60%を超えると、カビが増えやすい環境になるといわれるからです。

やることは難しくありません。朝起きたら窓を開けて5分の換気。梅雨どきは除湿機やエアコンの除湿運転で50%台を目指す。

壁にマットレスを立てかけるときは、壁との間にこぶし1つ分のすき間を作る。この程度で十分です。

寝具側の二段構えと部屋側の換気。両方がそろって、床置きの湿気対策はひと通り完成します。

費用はいくら?

ひとことで言うと、先に除湿シート、湿りが残るならすのこを追加、の順が現実的です。一度に両方そろえなくても構いません。

除湿シートは手頃で、買ったその夜から働きます。それでも数週間後に裏面がまだ湿るようなら、通気の根本量が足りていない合図。そこで初めて、すのこに予算を回します。

買うもの費用の目安(シングル)優先度
除湿シート約2,000〜4,000円◎ 最初の1枚
すのこマット約5,000〜10,000円○ 湿りが残るなら追加
アルミシート・ラグ約1,000〜2,000円△ 冬の底冷え・床の保護に

フルでそろえても1万円台前半。マットレスをカビで買い替える出費と比べれば、安い保険です。価格は店や時期で変わるので、最新は販売ページで確認してください。

なお、何を敷いても追いつかないケースもあります。薄いマットレスがへたって底つきし、寝汗の抜けも悪くなっている場合です。

その段階なら、対策グッズより本体の見直しが先になります。

厚みがあって床置き前提でも使いやすい高反発タイプという選択肢もあり、床置き派の拓也さんが選んだ厚手の高反発マットレスを公式サイトで確かめることができます。

床置きでの具体的な使い方は、雲のやすらぎはフローリングに直置きできる?にまとめています。

よくある質問(FAQ)

除湿シートは敷布団にも使えますか?

使えます。敷く場所は同じで、敷布団と床(または畳)の間です。敷布団はマットレスより薄く湿気が下に抜けやすいので、むしろ効果を体感しやすい寝具です。

畳の部屋でも、汗をかきやすい人や北側の部屋なら出番があります。

除湿シートはどれくらいの頻度で干せばいいですか?

目安は1〜2週間に1回の天日干しです。梅雨どきや汗をかく夏場は、間隔を詰めます。再生サイン付きなら色で判断できるので、頻度を暗記する必要はありません。

すのこだけでカビは防げますか?

すのこだけでは防ぎきれない場合があります。空気の通り道はできますが、湿気そのものを吸い取る力はないからです。

部屋の湿度が高い時期は、すのことマットレスが接する桟の部分に湿気が残ります。すのこ派の人にも、除湿シートの併用と定期的な立てかけをおすすめします。

新聞紙やアルミシートで代用できますか?

応急処置にはなりますが、代わりにはなりません。新聞紙は吸湿しますが量がわずかで、こまめな交換が前提です。アルミシートは断熱で結露を減らす脇役で、湿気を吸う力はありません。

数日のつなぎと割り切って、早めに専用の除湿シートへ切り替えるほうが安心です。

まとめ|二段構えで、床置きの朝は変わる

マットレスの下に敷くものは、下から「床→すのこ→除湿シート→マットレス」。すのこが逃がし、除湿シートが吸う。予算を絞るなら除湿シートが先。そして、どちらも干す習慣とセットで初めて働きます。

この二段構えが回り出すと、週末の陰干しのたびに裏面を恐る恐るのぞき込む生活から抜け出せます。持ち上げた裏面がさらりと乾いている。

それを確かめて、安心してまた敷き直す。床置きのままでも、そういう朝は作れます。

湿気対策の全体像をおさらいしたい人はマットレスの湿気・カビ対策の全体まとめを、すでに黒い点を見つけてしまった人は直置きのカビの原因と対処を、続けてどうぞ。

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