マットレストッパーとは?買い替えの代わりになる場合とならない場合

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朝、ベッドに手をついて起き上がろうとしたとき、真ん中だけがすとんと沈みました。買ってから6年。見た目はまだきれいです。

それでも、寝ているあいだに体が中央へ寄っていく感じが消えません。

買い替えとなると、シングルでも数万円。今月はそこまで出せない。そんなときに名前が挙がるのが、マットレストッパーです。

トッパーは、買い替えの代わりにはなりません。

ただし、硬さをすこし動かすことと、今のマットレスを長く使うことには向いています。この2つと、直せないことの線引きを順番に見ていきます。

目次

マットレストッパーとは、今の寝床の上に重ねる一枚です

マットレストッパーは、今使っているマットレスや敷布団の上に重ねる、厚さ約3〜7cmの一枚です。オーバーレイマットレス、上敷きマットレスと呼ばれることもあります。

大事なのは、単体で寝るための品ではないという点です。下に土台があることを前提に作られています。役割は2つに絞られます。表面の寝心地を変えること。そして、下のマットレス本体が傷むのを遅らせること。

裏を返すと、体を支える仕事は下のマットレスが持ったままです。ここを取り違えたまま買うと、届いた翌朝にがっかりします。

売り場には「三つ折りマットレス」という名前で、厚さ8cm以上の品も並んでいます。こちらは単体で使える本体側の商品です。トッパーかどうかは、名前ではなく厚みで見分けてください。

敷きパッド・ベッドパッドとの違いは、厚みと目的です

名前の似た3つを、厚みの順に並べます。

名前厚みの目安主な役割洗えるか
マットレストッパー約3〜7cm寝心地と硬さを動かす基本はカバーのみ
ベッドパッド約1〜2cm汗を吸い、本体を守る洗える品が多い
敷きパッド数mm〜約1cm肌ざわりと季節の調整洗える

厚みが1桁違えば、できることも変わります。敷きパッドを2枚重ねても、硬さは動きません。

逆に、汗を受け止める役はベッドパッドのほうが得意です。トッパーは基本的に丸洗いできませんので、汗の対策は別に立てることになります。

3つの並べ方と洗う頻度は、敷きパッドとベッドパッドの違いの記事に整理してあります。

トッパーで直せること

硬さを1段だけ動かせます

今のマットレスが硬く、肩やお尻の当たりが強いとき。柔らかめのトッパーを重ねると、当たりが面に散ります。

逆に、柔らかすぎて体が沈むときは、高反発のトッパーで表面を持ち上げます。

どちらも動かせるのは1段分ほどです。硬いスプリングのベッドを、雲の上のような寝床に作り替えることはできません。期待の幅をここに置いておくと、買ってからの落差が小さくなります。

浅いへこみなら、目立たなくなります

体の重い部分が当たる場所は、表面がわずかに沈みます。指で押して1cmほどの差なら、約5cmのトッパーでほとんど気にならなくなります。

気をつけたいのは、沈みの正体です。表面の綿が潰れているだけなら隠せます。中の材料そのものが潰れている場合は、上に何を乗せても隠せません。

その見分け方は、このあとの確かめ方の章に書きます。

本体が傷むのを遅らせます

汗も体重も、まず受け止めるのはトッパーです。本体まで届く量が減れば、傷み方はゆるやかになります。本体が10万円、トッパーが1万円台。傷む側を安いほうへ移す、という考え方です。

これで買い替えを2年先送りできれば、費用はもう回収できています。トッパーがいちばん力を出すのは、この使い方かもしれません。

来客用の寝床としても働きます。ふだんは畳んで押し入れへ、泊まりの日は敷布団の上へ。ただし床への直敷きを続けると湿気がこもりますので、その使い方は勧めません。

トッパーでは直せないこと

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。底つきと、中央のへたりは、上に重ねても消えません。

底つき

底つきは、沈んだ体が下の床や床板の硬さを感じている状態です。原因は、本体の支える力が足りていないこと。上に5cm足しても、支える力は増えません。表面が柔らかくなるぶん、沈む深さがかえって増える場合もあります。

中央のへたり

腰のあたりが谷のように下がったマットレス。ここにトッパーを乗せると、トッパーごと谷の形に沿います。下がった場所に柔らかい材料を足すわけですから、寝る姿勢はむしろ崩れます。

残りの2つも書いておきます。

  • スプリングのきしみ音。音は金属から出ていますので、上に何を重ねても伝わってきます
  • 寸法が足りない。2人で寝るには狭いという悩みは面積の話で、厚みでは動きません

4つに共通するのは、下の土台の問題だという点です。土台の問題を上敷きで直そうとすると、お金と時間の両方を落とします。

買い替えかトッパーか、3分でできる確かめ方

どちらへ進むかは、手元で判定できます。用意するのは、まっすぐな定規か長めの物差しだけです。

  1. マットレスの上に定規を縦に置き、腰の位置にすき間ができるかを見る
  2. いつも寝ている場所と、足元の使っていない場所を、同じ力で押し比べる
  3. 仰向けになり、腕を使わずに左右へ寝返りが打てるかを試す

1つ目で指2本ぶん以上のすき間があれば、へこみが進んでいます。トッパーでは戻りません。

2つ目で沈み方にはっきり差が出るなら、中の材料が潰れています。これも同じです。

3つ目で腕の力が要るなら、支える力が落ちています。

3つとも当てはまらず、「なんとなく硬い」「なんとなく柔らかい」だけなら、トッパーの出番です。1つでも当てはまれば、買い替えを見る側に回ります。

買い替えの目安は、マットレスの買い替え時期にまとめてあります。

土台ごと替える側に回るなら、床に直接敷ける厚手の敷布団という選択肢もあります。厚みや層の作りは雲のやすらぎプレミアム敷布団の公式ページでご確認ください。

厚みは約3cm・5cm・7cmで役割が変わります

厚み向く使い方気をつけるところ
約3cm肌ざわりを変える・ほんの少し柔らかく硬さはほとんど動かない
約5cm硬さを1段動かす・浅いへこみを隠す迷ったときの基準になる厚み
約7cm以上表面の寝心地を作り直すベッドの高さとシーツが合わなくなる

迷ったときは約5cmです。

約3cmは、体重の軽い方でないと下の硬さがそのまま伝わります。肌ざわりを変えるためのもの、と考えたほうが近いです。

約7cm以上になると、本体側の商品と役割が重なります。そこまで足すなら、本体を替えたほうが安く収まる場合もあります。

マットレス本体の厚みの考え方はマットレスの厚みの目安にまとめました。

体重で目安がずれます

同じ厚みでも、体重が重い方ほど深く沈みます。50kg台の方の5cmと、80kg台の方の5cmは別物です。

80kgを超える方は、約5cmでも下の硬さを感じることがあります。厚みを足すより、材料の硬さで選ぶほうが近道になります。

買う前に測っておく4つの数字

測るものなぜ必要か
今のマットレスの厚みシーツのマチが足りるかを決めるため
床から寝床の上面までの高さ上げすぎると乗り降りしづらくなる
ヘッドボードの立ち上がり枕が背中側へ落ちることがある
寝室の入口と収納の幅畳めない品は運び込めないことがある

見落としが多いのは3つ目です。厚みを7cm足すと、ヘッドボードの立ち上がりは7cm減ります。夜中に枕が背中側へ落ちるようになります。

2つ目も、夜に起き上がることの多い家では大事です。床から上面までが膝の高さを超えると、足が届きにくくなります。

素材は4つ。合う人がはっきり分かれます

素材感触得意苦手
高反発ウレタン押し返してくる寝返り・体重の重い方夏場は熱がこもる
低反発ウレタンゆっくり沈む当たりの強さをやわらげる寝返り・冬は硬くなる
ラテックスゴムの弾力長もちする重い・値段が高め
ポリエステルファイバーさらっと硬め洗える・風が通る小さな音・値段が高め

高反発ウレタン

いちばん多く出回っている材料です。押すと戻ってくる感触。体重を面で受けます。

硬さはニュートン(N)という単位で表されます。100N前後がふつうで、150Nを超えると硬めです。体重が重い方は高めの数字を選びます。

弱点は熱と湿気。夏場は背中に熱がこもります。

低反発ウレタン

ゆっくり沈んで、体の形に沿います。当たりの強さをやわらげたい方に向く材料。

そのぶん寝返りは打ちにくくなります。気温が下がると硬くなる性質もあり、冬の朝に「昨日と感触が違う」と感じることがあります。

2つの違いは高反発と低反発の違いで詳しく書いています。

ラテックス

ゴムの弾力があり、押し返しが速い材料です。長もちしますが、重さが難点。シングルサイズで6kg前後あり、立てかけるのに力が要ります。

天然ゴムに反応する体質の方は避けてください。

ポリエステルファイバー

細い樹脂の繊維を絡めた材料です。浴室でシャワーをかけ、丸洗いできる品があります。風が通りやすく、湿気に強いのが持ち味。硬めの寝心地で、寝返りのたびに小さな音が出ます。値段は高めです。

敷く順番を間違えると、良さが消えます

順番敷くもの
1(いちばん下)マットレス本体
2ベッドパッド(使う場合)
3マットレストッパー
4ボックスシーツ
5(いちばん上)敷きパッド(使う場合)

トッパーはシーツより下、ベッドパッドより上に入ります。

トッパーの上からシーツを張ると、本体とトッパーが1つの塊になります。ずれにくくなり、洗うのはシーツと敷きパッドだけで済みます。

ベッドパッドを本体側に置くのは、汗から本体を守るためです。順番を逆にすると、汗はトッパーを通り抜けて本体へ届きます。

ときどき見かけるのが、トッパーを本体の下に敷いてしまう例です。これでは寝心地は何も変わりません。硬さを動かしたいものほど、体に近い側へ置きます。

ずれる悩みは、たいてい3つのどれかです

使い始めて最初に出る不満が、これです。原因はほぼ次の3つに収まります。

  • 本体とトッパーに、別々のシーツをかけている
  • 本体の表面が、つるつるした生地でできている
  • トッパーの寸法が、本体より小さい

手当ての順番も決まっています。

  1. 本体とトッパーを、1枚のボックスシーツでまとめて包む
  2. マチの深いシーツに替える(2枚の厚みの合計に5cmを足した数字が目安)
  3. あいだに滑り止めシートを1枚はさむ
  4. 四隅を留めるゴムバンドを使う

いちばん確実なのは1つ目です。道具を買い足す前に、シーツのかけ方を見直してください。

手入れと、どのくらいもつか

いちばんの敵は、下にこもる湿気です。トッパーと本体のあいだは、風の通らない面になります。人が一晩でかく汗は、コップ1杯ほど。行き場のない水分は、この面に残ります。

週に1回、トッパーを壁に立てかけ、両面に風を当ててください。晴れた日なら1時間ほどで足ります。

ウレタンは日光に弱い材料です。直射に当てると黄ばみ、硬くなります。日陰か、室内の風通しのよい場所で乾かしてください。

もつ年数は、素材でこれだけ差があります。

素材使える年数の目安
高反発ウレタン約3〜5年
低反発ウレタン約2〜4年
ラテックス約5〜8年
ポリエステルファイバー約3〜5年

本体より短い、と覚えておくと計算が狂いません。

見分け方はかんたんです。手のひらで押して離し、3秒たっても形が戻らなければ、材料がくたびれています。

ウレタンは水に濡らすと乾きません。洗えるのはカバーだけです。丸ごと洗いたい方は、ファイバー素材を選ぶことになります。

暮らし別の向き・不向きと、よくある失敗

暮らし方トッパーとの相性
一人暮らしのワンルーム◎ 畳める薄型が置き場所に困らない
夫婦で1枚のベッド△ 好みが違うと合わせにくい
賃貸で床に直敷き× 湿気がこもる。すのこが要る
来客用の予備の寝床◎ ふだんは収納しておける
子どもの二段ベッド○ 柵の高さが減る点に注意

夫婦で1枚のベッドを使う場合は、少し厄介です。片方に合わせると、もう片方には合いません。シングル用を2枚並べる手もあります。

よくある失敗3つ

  1. へたった本体の上に重ねてしまった。谷の形が写るだけで、寝心地は戻りません
  2. 薄すぎるものを選んだ。約3cmを買って「何も変わらない」となるのがこれです
  3. シーツが入らなかった。本体20cm+トッパー5cmで25cm。手持ちのマチが20cmなら届きません

1つ目がいちばん多く、いちばん高くつきます。開封してしまえば、返品もむずかしくなります。

トッパーではなく、買い替えたほうがいいサイン

  • 定規を当てると、腰の位置に指2本ぶんのすき間ができる
  • 腕を使わないと寝返りが打てない
  • スプリングの当たりが体に伝わってくる
  • 使い始めて8年以上たっている
  • すでにトッパーを1枚重ねている

最後の1つが、分かれ目です。

重ねて駄目だったものに、もう1枚重ねても戻りません。

買い替えに進むなら、次は「支える力が長く落ちにくいか」で選ぶことになります。厚みのある敷布団タイプなら、ベッドを置かずにフローリングへ敷けて、昼間は畳んでしまえます。

今の寝床に足りないのは表面の柔らかさなのか、支える力そのものなのか。ここまでの3つの確かめ方で、答えはもう出ているはずです。

よくある質問

トッパーだけを床に敷いて寝られますか

勧められません。厚さ5cmでは、体の重い部分が床の硬さを拾います。下に敷布団かマットレスが要ります。

敷布団の上にも使えますか

使えます。ただし敷布団が薄い場合、底つきは残ったままです。合計の厚みで考えてください。

トッパーの上に敷きパッドを敷いてもいいですか

問題ありません。シーツの上に敷きパッド、が基本の並びです。肌ざわりと洗いやすさのためのものですから、硬さは動きません。

折りたためるトッパーはありますか

三つ折りの品があります。収納には便利ですが、折り目の位置が体の下に来ると、そこだけ感触が変わります。寝る向きで調整してください。

買ってすぐ、においが気になります

ウレタン特有のにおいです。カバーを外し、風通しのよい場所に半日ほど置くと薄くなります。

まとめ

  1. トッパーは、今の寝床の上に重ねる約3〜7cmの一枚。単体では使わない
  2. 直せるのは硬さ1段分と浅いへこみ。本体の寿命を延ばす役も大きい
  3. 底つき・中央のへたり・きしみ音・寸法不足は直らない
  4. 厚みは迷ったら約5cm。約3cmでは硬さがほとんど動かない
  5. 敷く順番は、本体→ベッドパッド→トッパー→シーツ→敷きパッド
  6. 週1回立てかけて風を通す。もつのは素材により約2〜8年

1年後の朝、真ん中の沈みを気にせずに起き上がれるようになる。そこへ届く道は2本です。表面を1段変えるか、土台ごと替えるか。

定規を1本当てて、押し比べて、寝返りを打ってみる。3分で先に測っておけば、どちらを選んでも無駄打ちにはなりません。

土台ごと替えると決めた方へ。厚みのある敷布団が体をどう受けているのか、雲のやすらぎプレミアム敷布団の公式ページで中身の作りを見比べてみてください。

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