マットレスの直置きは毎日立てるべき?

フローリングに直置きされたマットレス

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床にマットレスを直置きしている。調べたら「毎日立てかけましょう」と書いてある。でも朝は忙しいし、重くて持ち上がらない日もある。

毎日でなくて構いません。ただし、立てない日を続けてそのままにするのはおすすめできません。

この記事では、なぜ立てかけが必要なのかという仕組みから始めて、毎日やらずに済ませる方法を紹介します。

目次

床とマットレスの間で何が起きているのか

朝の寝室で掛け布団をめくったベッドまわり

人は寝ている間にコップ1杯ぶんほどの汗をかくと言われます。その水分は、寝具を通って下へ抜けていきます。

ベッドフレームの上なら、抜けた水分は床板の隙間から下へ逃げます。ところが直置きだと、逃げた先が床です。行き場をなくした水分が、マットレスと床の間にたまります。

やっぱりカビが大問題!

床は、部屋の空気より冷たくなりがちです。とくに冬のフローリングは冷えます。

そこに、体温で温まったマットレスの裏側が接する。冷たい面と温かい面が触れると、その境目で結露が起きます。冬に窓ガラスが濡れるのと同じことが、床とマットレスの間で起きている状態です。

この水分が乾かないまま続くと、カビが出ます。やっぱり問題はカビなんです。

毎日立てるべきか

結論から言えば、毎日でなくて構いません。大事なのは頻度ではなく、水分が乾く時間を確保できているかどうかです。

やり方乾く時間続けやすさ
毎日立てかける◎ 十分△ 続かない人が多い
週2〜3回立てかける○ 条件つきで足りる○ 現実的
立てない+下に敷く物で対策○ 物による◎ 手間がない
何もしない× たまり続ける— カビへ

週2〜3回で足りる条件

ただし、立てる回数を減らすなら条件があります。

ひとつは、部屋の湿度です。梅雨や夏場は、同じ回数でも乾きが追いつきません。逆に冬の乾燥した部屋なら、間隔を空けても大丈夫なことがあります。

もうひとつは、床の材質です。フローリングは水分を吸わないので、境目にたまります。畳はある程度吸いますが、吸ったぶん畳側がカビます。どちらも安全ではありません。

立てなくて良いおすすめの方法

すのこと除湿シートを床に並べたところ

ここからが本題です。毎日は無理という前提で、何を足せば釣り合うのかを並べます。

1. 朝、掛け布団をめくって出かける

いちばん手軽で、効果もあります。かかる時間は3秒。布団を持ち上げて、半分に折り返すだけです。

掛け布団をかけたままにすると、マットレスの表面に水分が閉じ込められます。めくって表面を空気に触れさせるだけで、乾く量が変わります。

立てられない日は、せめてこれだけはやってください。

2. 下に「通る道」を作る

マットレスと床の間に隙間があれば、そこを空気が通ります。すのこや除湿シートは、そのための道具です。

敷くもの役割
すのこ隙間を作って空気を通す
除湿シート水分を吸って持っておく
両方通しながら吸う

どちらを選ぶかは、部屋と生活によります。比べた話はマットレスの下に何を敷く?に書きました。

ひとつ注意があります。除湿シートは、吸ったままにすると意味がなくなります。吸える量には限りがあるので、天日で干して戻す作業が要ります。多くの製品には、干し時が分かる目印が付いています。

3. 週に1回、大きく空ける日を作る

毎日少しずつやるより、週に1回しっかり空けるほうが性に合う人もいるでしょう。

休みの日にマットレスを立てかけて、半日そのままにする。窓を開けて空気を通す。これで一週間ぶんをまとめて乾かす形です。

その一週間の間に湿度の高い日が続くと追いつきません。梅雨時だけは回数を増やしてください。

1週間だけ、試してほしいこと

おすすめは、1週間だけ順番に試すやり方です。

やること見るところ
1〜3日目朝、掛け布団をめくるだけ夕方に裏側を触って湿り気を見る
4〜5日目それに加えて壁から離す同じく裏側を触る
6〜7日目下に敷く物を入れる朝の裏側の冷たさが変わるか

裏側を手で触って、ひやりとした湿り気があるかどうか。これが分かりやすい目安になります。乾いていれば、そのやり方で足りているということです。

3日目で乾いていたなら、掛け布団をめくるだけで済むかもしれません。逆に7日目まで湿っているなら、部屋そのものの湿度が高いので除湿機の出番でしょう。

やってはいけない、3つのこと

壁に立てかけて風を通しているマットレス

1. 壁にぴったり付けて立てかける

立てかけたつもりでも、壁との間が密着していると、そこが新しい結露の場所になります。少し斜めに、隙間を作って立ててください。

2. 立てたあと、すぐ戻す

10分立てて戻すのでは、乾ききりません。せめて出かけている間、数時間は立てたままにしてください。それが無理なら、朝めくって出かけるほうがまだ効きます。

3. 上に何か敷いて「見えなくする」

敷きパッドやカバーを増やしても、水分の量は変わりません。むしろ層が増えるぶん、乾きが遅くなります。上に足すのではなく、下に道を作るのが正しい向きです。

季節ごとに、やる回数を変えてください

1年を通して同じ回数、という考え方が続かない原因でもあります。困る時期だけ増やせば足ります。

季節目安理由
春・秋週2回ほど湿度が落ち着いている
梅雨できるだけ毎日乾く速さが追いつかない
週3回+朝めくる汗の量が増える
週1〜2回空気は乾くが、床は冷えて結露しやすい

冬を油断しないでください。空気が乾いているので大丈夫だと思われがちですが、床が冷たいぶん、境目の結露はむしろ起きやすい季節です。

もうカビが出てしまったら

黒い点が出ていたら、あわてて薬剤をかける前に、まず範囲を見てください。表面だけなのか、中まで入っているのか。ここで手当ての仕方が変わります。

表面に薄く出ているだけなら、消毒用アルコールを布に取って軽く叩き、しっかり乾かします。こすると胞子を広げるので、押さえるように拭いてください。

ただ、中まで入っているものは表面を拭いても戻りません。裏返して裏側にも同じように出ているなら、買い替えを考える段階です。手当ての手順はマットレスの直置きはカビが心配?の後半に書きました。

直置きと毎日の立てかけについてよくある質問

Q. 敷きっぱなしで何日くらいまでなら平気ですか

部屋の湿度によりますが、梅雨以外の季節で、下に何も敷いていない状態なら1週間が限界と考えてください。それを超えると、裏側に湿り気が残ったままになります。逆に、すのこと除湿シートを両方使っていれば、もっと間隔を空けても平気なことがあります。

Q. 布団乾燥機を使えば立てなくていいですか

マットレスの中の水分は飛ばせますが、床との境目にたまったぶんには届きません。乾燥機を使うときも、マットレスをどかして床側を拭くひと手間を足してください。

Q. 毎日立てているのにカビました

立てている時間が短い可能性があります。壁との間が密着していたのかもしれません。部屋そのものの湿度が高い場合は、立てても追いつかないこともあります。除湿機を足してみてください。

Q. 三つ折りなら床に置きっぱなしでもいいですか

折らずに広げたままなら、普通の直置きと同じです。折れることと、折っていることは別です。

Q. 除湿シートは何年もちますか

吸って干してを繰り返せば、数年は使えるものが多いようです。ただし目印の色が戻らなくなったら替えどきです。

Q. すのこの上ならもう立てなくていいですか

頻度は減らせますが、ゼロにはなりません。すのこは空気の道を作るだけで、水分を吸うわけではないためです。月に何度かは風を通してください。

Q. 家族全員ぶんとなると大変です

人数が増えるほど毎日は難しくなります。この場合、立てかけは休みの日にまとめて、平日は下に敷く物と朝めくるので回すのが現実的でしょう。子どもの布団は本人にめくらせると、習慣として定着しやすいものです。

Q. 賃貸で床が傷むのが心配です

カビが出ると、フローリング側にも跡が残ることがあります。退去時のことを考えるなら、下に1枚何か挟んでおくほうが安心です。すのこか除湿シートを入れるだけで、床に直接触れなくなります。

Q. ベッドフレームを買えば解決しますか

直置きよりずっと楽になります。ただし、すのこ状の床板でないフレームだと、同じことが起きます。板が詰まっているタイプは避けてください。

まとめ|毎日ではなく、乾く時間で考えてください

毎日立てられるなら、それがいちばん確実です。ただ、続かないやり方を目標にしても意味がありません。

やることは2つに整理できます。朝、掛け布団をめくって出かける。そして、下に空気の道を作る。この2つを守れば、立てかけは週2〜3回で足ります。

そのうえで、梅雨だけ回数を増やす。冬も油断しない。ここまでやれば、直置きでも数年は問題なく使えます。

今夜から始められることが1つあります。マットレスを壁から5cm離してみてください。お金もかからず、時間も10秒です。それだけで側面から空気が入るようになり、翌朝の裏側の湿り気が変わることがあります。

そして、これから買い替えるなら、重さと折りたためるかどうかを先に見てください。続けられる重さかどうかが、5年後の状態を決めます。

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